平均でウソがつける!

コロっとだまされる平均の話

(3)困った平均





学校で使用されている困った平均値



 困ったもので、テストの結果を平均点として表すことが当たり前のようになっていますね。テストの得点は、正規分布するとは限らないのに・・・


極端な例で見てみましょう。

A組 B組
得点状況 100点が20人で、0点が20人 50点が40人
平均点 50点 50点

 どちらの組も平均点は50点です。これを見て、どちらのクラスも平均が同じならまあいいや・・・と思いがちなのです。困ったものですね。もし、進学試験を受ければ、B組の人はどこかの進学先に合格できますが、A組では半数の人が、進学不能になるのですから、A組の学力の状況は大変深刻です。

 この例は極端すぎるかもしれませんが、実際の得点で正規分布になっているケースはむしろ希です。つまり、大なり小なり、この例に似たような誤った判断の恐れがあります。中には、わざわざ少数第1位まで平均値を計算して、わずか0.1の違いに一喜一憂している人もいるそうで、本当に困ったものです。


求人情報の中の困った平均値

 インターネットショッピングで繁盛している通信販売のA社(フィクションです)のスタッフは10人。営業拡張のため、スタッフを1人募集するそうです。現在のスタッフの平均年収は1,160万円とのこと。さすが、繁盛しているだけある、と思い応募し、採用されました。でも、いざ働きだしたら、年収は400万を下回る程度。おかしいなあ、どうなっているの?

 実はこの会社、社長が8千万円を一人じめし、あとの9人の年収は4百万にそこそこだったのでした!

平均値を過信したばっかりに・・・・・・。



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